
『スパイ教室04 《夢語》のティア』はどんなストーリー?
◆どんなストーリー?
ムザイア合衆国に渡航した『灯』の前に、
敵スパイの刺客たちが現れる。
彼らを操る黒幕『紫蟻』を捕縛するため、
クラウスと少女たちが激闘するストーリー。
◆主要人物
クラウス……スパイチームの指揮官
リリィ『花園』……銀髪の17歳
ジビア『百鬼』……白髪の17歳
サラ『草原』……茶髪の15歳
ティア『夢語』……黒髪の18歳
グレーテ『愛娘』……赤髪の18歳
モニカ『氷刃』……蒼銀髪の16歳
アネット『忘我』……灰桃髪の14歳
エルナ『愚人』……金髪の14歳
『スパイ教室04 《夢語》のティア』
竹町(著)
トマリ(イラスト)
KADOKAWA
『スパイ教室04 《夢語》のティア』の感情トリガー
※:本ページの情報は2023年3月時点のものです。
最新の配信状況はU–NEXTサイトにてご確認ください。
【感情のトリガー↓】464ページ(スマホ)
①力試【謎・呆・綻】
②潜入【憐】
③窮地【慮】
④勝機【謎】
⑤凱旋【蟠】
トリガー数:7
【トリガーの内訳】
①力試(クラウスが追い詰められる)
├囚われた女【謎】(ナゾ)22
├停車不可能【呆】(ッ⁉︎——)61
└喧しい仲間【綻】(シアワセソウ)98
②潜入(『灯』の実行班が各要人に近づく)
└殺人の容疑【憐】(アチャァ…)182
③窮地(『紫蟻』の刺客たちが押し寄せる)
└ダーツ勝負【慮】(コウシタラ)195
④勝機(敵に囚われたティアが勝機を掴む)
└名前が希望【謎】(ナゾ)331
⑤凱旋(勝利を収めた『灯』が帰還する)
└奇妙なカギ【蟠】(キニナル)451
【刺激された感情の種類:6種】
幸福:1
綻=幸せそうな姿に顔が綻ぶ(1)
賛美:0
驚度:1
呆=突然で呆気にとられる(1)
思考:3
慮=悪い状況の打開策を考察(1)
謎=行動や現象に不可解を残す(2)
不幸:1
蟠=中途半端でまだ未解決(1)
恐怖:0
攻撃:1
憐=無様な様子を気の毒に思う(1)
乗気:0
①力試【謎・呆・綻】
あらすじ——
『焔』を壊滅させた敵国スパイ『蛇』。
『灯』は彼らの出現先を突き止めた。
今回、向かうメンバーは全員。
その指揮を執るのが黒髪ティアで、
最前線で戦いに臨むのがクラウスの役目。
ティアとクラウスは『蛇』の情報を得るため、
以前、捕らえた『屍』の収容所に向かう。
————————
❶囚われた女【謎】
『蛇』の一員『紫蟻』が、
捕らえたディン共和国のスパイに語るシーン。
ムザイア合衆国——
世界最大の経済国。
同盟国への支援に徹した国。
国西部に『ミータリオ』という都市がある。
そのミータリオに『蛇』の一員がいた。
『白蜘蛛』——
ガルガド帝国のスパイ。
とらえどころがない飄々とた顔に、
キノコのような目立つ髪型が特徴で、
高級スーツを身に纏っている男。
と、
『紫蟻』——
ガルガド帝国のスパイ。
前髪がながく、
細い線のような眼をしており、
爽やかな雰囲気をもつ男。
紺色のダブルスーツにハットという出立ち。
高層ビルの展望室で二人は密会し、
水面下で行う任務を共有していた。
その約一ヶ月後——。
ディン共和国のスパイが捕まっていた。
『紫蟻』のアジトである地下バーに、
その女性は囚われている。
彼女のお腹には穴が空いていた……。
瀕死の状態の彼女をまえに、
『紫蟻』は語り続けるのだった。
『燎火』の仲間が無惨に敗北した経緯を……。
——ん?(謎)
『灯』が負けたって?
まさかね。
————————
❷停車不可能【呆】
収容されている『屍』を訪れていた二人、
クラウスとティアがタクシーで戻るシーン。
今回の任務は『灯』のメンバー全員参加。
実行班——
銀髪リリィ(17)。
白髪ジビア(17)。
蒼銀髪モニカ(16)。
特殊班——
茶髪サラ(15)。
金髪エルナ(14)。
灰桃髪アネット(14)。
情報班——
黒髪ティア(18)。
赤髪グレーテ(18)。
彼らの指揮を執るのはクラウス……
ではなく、黒髪ティアであった。
収容所から大した情報も得られず、
クラウスとタクシーに乗ったティア。
彼女は不安に押しつぶされそうになっていた。
近場のホテルでクラウスに癒してもらおうと……
とつぜん、運転手が呼びかけてきた。
スピードが落ちない、と……。
——ッ!?——(呆)
すでに敵は国内にいるってこと?
それとも、
また味方の中に裏切り者がいたのか?
————————
❸喧しい仲間【綻】
クラウスを降参寸前まで追い詰めた後、
『灯』の少女全員が引き返すシーン。
工作の天才児、アネット。
動物の調教師、サラ。
猛毒の調合師、リリィ。
一流の掏児師、ジビア。
完璧な変装師、グレーテ。
不幸の予見師、エルナ。
未知の傑物児、モニカ。
優艶な交渉師、ティアだけは知らなかった。
まさか7人の仕掛けた巧妙な襲撃だったとは。
クラウスを木々が立ちならぶ山まで誘導し、
あと一歩のところまで追い詰めていた。
結局、彼に見破られていたのだが、
少女たちは、とても清々しいようす。
クラウスから賛辞の言葉を頂けたのだ。
後、彼女たちは用意しておいた車に乗り、
陽動に使われたティアも一緒に乗車した。
ティアの悩みなんてかき消されるくらい——
車内の少女たちは喧しかったのだった。
——なんか、みんなしあわせそう。(綻)
かなり激しい攻防戦がみられます!
そして、少女たちの姦しいようすもばっちり!
②潜入【憐】
あらすじ——
『灯』は敵のスパイ『紫蟻』を発見するため、
ムザイア合衆国に潜入した。
そこで開かれる議会に必ず敵が現れると睨み、
実行班の少女たち3人が各要人に近づく。
リリィ、ジビア、モニカは身分を偽装し、
各業界に扮装してから二週間が過ぎたころ、
3人の前に『紫蟻』の刺客が現れるのだった……
————————
殺人の容疑【憐】
ハンバーガーの店員に紛れていたリリィが、
警官たちに殺人容疑をかけられるシーン。
ムザイア合衆国〈ミータリア大都市〉。
『灯』が入国してから二週間が経っていた。
クラウス、グレーテ、ティアは、
貸しマンションの部屋を借りて、
仲間からの情報を待っている。
そこには『屍』の男も連れてきていた。
当然、彼の身体は頑丈に拘束されており、
一切の手出し・抵抗は不可能。
『紫蟻』の正体を知っている希少な男で、
まだ利用価値があるかもしれない。
白髪ジビアは新聞記者に扮し、
政治家の要人に近づいていた。
蒼銀髪モニカはサックス奏者に扮し、
要人たちが集まるレストランに潜入している。
そして、銀髪リリィ——
彼女はハンバーガーのウェイトレスに扮し、
トルファ経済会議が開かれる会場で、
各箇所に盗聴器を仕掛けていた。
だが、敵スパイも黙っていなかった。
リリィのところに二人の男女が現れる。
彼らはミータリア警察だと名乗り、
リリリン・ヘップバーンと偽っていたリリィを、
殺人容疑で逮捕すると言ってきたのだ。
おそらく、偽の情報を流した敵の罠。
これは冤罪だと必死に訴えるリリィだが、
彼女のレッグ・ホルスターから拳銃が……
——アチャァ……(憐)
あいかわずのどんくささですね。
リリィらしい。
③窮地【慮】
あらすじ——
窮地にやられた実行班の少女たちの前に、
特殊班の少女たちが参戦した。
各三組の少女たちは反撃に転じ、
窮状を打開してみせたのだが……。
少女たちの前にさらなる刺客が押し寄せ、
事態はさらに困難を極めるのだった……
————————
ダーツ勝負【慮】
大金が動く地下の裏カジノで、
モニカが謎の少女にダーツを挑まれるシーン。
ミータリアの一等地にある大使館で、
要人たちも参加するパーティーに、
蒼銀髪モニカも演奏者として紛れていた。
すると、一人の女性が近づいてきた。
ミランダ——
28歳くらい。
遊び人の風体がある大学生の女。
肩を露出した襟ぐりの広いドレス姿。
彼女がモニカを裏カジノに連れいてく。
金持ちの男を紹介してやると言ってきたのだ。
モニカはすでに敵の策だと勘づいているが、
あえて乗っかるのが不遜な彼女らしさである。
ミランダはダーツで遊ぼうと言ってきた。
そうじゃないと紹介しづらいと言い訳して。
しかし、これはただのゲームではない。
負ければ大金を失い、
払えなければ人間の解体ショーが行われる、
闇のゲーム……。
ミランダはダーツの名人だった。
矢を三本連続で二十のトリプルに当て、
180ポイントを獲得。
しかし、モニカも負けてはいなかった。
天才肌である彼女も180をゲット。
ダーツをしたこもないはずなのに、
やはり天才としか言いようがない。
しばらく彼女たちの神業がつづき、
どちらも最高点を叩きだしていた。
ところが、
モニカの矢がほんの少しズレてしまう。
角度も力加減もまったく一緒だったのに。
しびれを切らした敵の仕業だった。
風である。
店員も黒服の男もみんなグルだったのだ。
高慢な態度を露わしたミランダは言った。
ここでは的に刺さった結果がすべてだと。
しかし、ミランダも矢を外し、
モニカと同点になってしまう。
茶髪サラのネズミが働いてくれたのだ。
が、もうこの手はつかえない。
風を使うミランダが有利なのは変わらない。
この不利な状況でも、
モニカに絶望の色は見られなかった。
彼女は宣ったのだ。
攻略法を見つけた、と。
——どんな方法があるかな?(慮)
【方法①】強力な磁石を使う。
【方法②】大騒動を起こして逃げる。
【方法③】的の超至近距離で投げる。
次のページに行く前に考えてみましたが、
どれもハズレで残念。
④勝機【謎】
あらすじ——
『灯』の仲間に危機が迫っていた。
このピンチを打開するため、
ティアは『屍』の拘束を解いてしまう。
しかし、彼はティアを裏切り、
『紫蟻』のいるアジトに拉致していった。
孤立無援となってしまったティアは、
唯一無二の方法でこの窮地を切り抜ける……
————————
名前が希望【謎】
『紫蟻』のアジトで目覚めたティアが、
絶体絶命を打破する質問を彼に問うシーン。
どこかのビルの地下。
間接照明が焚かれた薄暗い部屋に、
黒髪ティアが囚われていた。
そこの酒瓶が連なるバーカウンターの席に、
『紫蟻』の男が座っている。
クラウスはどこかで刺客と戦っている最中。
赤髪グレーテも仲間の加勢で助けを呼べない。
ティアは絶体絶命のピンチに置かれていた。
『紫蟻』は暗示の達人。
自分よりはるかに強い連中を捕獲し、
彼らに学習性無力感を植えつけ、
自分専用の兵士にしてしまう影の暗殺者だった。
しかし、ティアは希望を捨てていなかった。
各仲間から共通の報せを受けていたのだ。
とても好都合な情報を。
このピンチを切り抜ける唯一無二の方法——
それはここで亡くなった——
『彼女』の名前を当てることだった。
——どういうことだ?(謎)
なぜ、名前で打破できるの??
僕はまったくわかりませんでした。
これがわかった人、天才です!
⑤凱旋【蟠】
あらすじ——
ティアとクラウスは『紫蟻』を倒し、
彼の捕縛に成功した。
ムザイア合衆国の情報機関に彼を引き渡し、
『灯』は陽炎パレスに無事帰還するのだった。
————————
奇妙なカギ【蟠】
先に陽炎パレスに帰着したクラウスとティアが、
リリィの崩壊した部屋を探索するシーン。
黒髪ティアの命の恩人であり、憧れの人——
『紅炉』。
太陽のように温かく、
業火のように苛烈な強さをもった女性だった。
『焔』のボスであった彼女は7年前、
スパイに誘拐されたティアを救っていた。
そして、約束を交わしたと言う。
ヒーローのようなスパイになれた時、
きっと私と再会できる。
素敵なプレゼントを用意しとくね、と。
しかし、『紅炉』は亡くなり、
再会の約束が守られることはなかった……。
そんな話をティアから聞かされたクラウスは、
彼女に言ったのだ。
用意周到のボスのことだから、
プレゼントはすでに用意されているはずだ、と。
二人は他のメンバーよりも早く帰着し、
陽炎パレスの部屋を調べることにした。
かつて『紅炉』が使っていた部屋——
銀髪リリィの部屋を。
すると、壁を調べていたクラウスが発見した。
アネットの爆弾で破壊された壁の中から、
鉄の箱が出てきたのだ。
その蓋を開けると——
なんと、細長い真鍮製の奇妙な棒が入っていた。
おそらく、これは鍵。
『紅炉』からの短い文も添えられていた。
『私を超える少女へ』と。
——気になる。(蟠)
いったい、なんの鍵なの?
『スパイ教室04 《夢語》のティア』
竹町(著)
トマリ(イラスト)
KADOKAWA
あとがき
◆『焔』のメンバーが明らかに!
『紅炉』……『焔』のボス
『炬光』……ナンバー2のギード
『炮烙』……狙撃手の苛烈な老女、ゲルデ
『煤煙』……ギャンブル好きのルーカス
『灼骨』……ルーカスの兄弟、ヴィレ
『煽惑』……毒舌の姉貴分、ハイジ
『焔』の6名中、
なぜか『紅炉』だけ名前が不明……。
これもなにかの伏線なのだろうか?
◆今回、一番成長した少女とは
優艶な黒髪ティア——
自分の能力だけ戦闘に不向きで、
仲間の足を引っ張っていると感じていた。
『灯』の指揮を担当することになっても、
ほとんどグレーテに頼りっぱなしだったのだ。
無力感に苛まれていたティアを勇気づけたのは、
仲間から報された『紅炉』の言葉であった。
『英雄』——黒髪の美少女が現れる。
これは闇の中に隠れていたティアに、
希望の光が降りそそいだ瞬間——
ティアが自信を取り戻した瞬間でありました!
◆ネクストミッション
おっと、今回は未定……。
まだ『蛇』の一員『白蜘蛛』が残っています。
さ〜て、次回はどんな展開になるのかな?
『スパイ教室04 《夢語》のティア』
竹町(著)
トマリ(イラスト)
KADOKAWA
『スパイ教室04 《夢語》のティア』の用語集
体言(物の名前・指示)
趨勢(ある方向へと動く勢い。「世界のー」)
重畳(この上もなく満足なこと。大変喜ばしいこと)
死線(生きるか死ぬかの重大な境)
波状攻撃(何回にもわたって繰り返し攻撃を加えること)
智謀(知恵を働かせたはかりごと。巧みな計略)
適温配膳車(食事の運搬用台車)
宥和政策(敵対国の主張に対して、相手の意図をある程度尊重する事によって問題の解決を図ろうとすること)
黙殺(無視して取り合わないこと)
燕尾服(男性の夜間の礼服)
テナーサックス(サクソフォーン族の一員で中型の大きさのもの)
バゲット(細長い形をしたフランスパン)
鼠径部(大腿部の付け根にある溝の内側部分)
心証(心に受ける印象)
胴元(しめくくりをする人。もとじめ)
嗜虐(人や動物に対して苦痛を与えることを好むこと)
官僚(国家の政策決定に大きな影響力を持つ国家公務員)
初撃(敵に対して加えられる最初の一撃)
ワインドアップ投法(振りかぶる投球方法)
昏倒(めまいがして倒れること)
蛮勇(向こう見ずの勇気)
徒党(ある目的のために仲間や一味などを組むこと)
盤石(堅固でしっかりしていてびくともしないこと)
虱潰し(物事を片端から一つ一つ落ちのないように処理すること)
先兵(他に先がけて、その分野・場所などに進出する人)
雁字搦め(束縛が多くて自由な行動がまったくとれないこと)
雑兵(取るに足りない者。下っ端)
細剣(レイピア。細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣)
精彩(生き生きとした感じ。活気ある姿)
動詞(ウ段で終われる)
弄る(指先や手で触ったりなでたりする)
甚振る(痛め付けたり、嫌がらせをする)
蠢く(虫がはうように絶えずもぞもぞ動く)
藻搔く(事態をなんとかしようとあせる。いらだつ)
慣用句(複数の単語で特定の意味)
一笑に付す(笑って問題にしないでいる。ばかにして相手にしない)
形容動詞(~だった、~です)
柔和(性質や態度が、ものやわらかであること。その様)
爛々(光り輝く様)
自明(特に証明などをしなくても、明らかであること。その様)
悲愴(悲しくいたましいこと。その様)
局地的(物事が、ある一定の区域に限られている様)
四字熟語
孤立無援(ひとりぼっちで助けのない様)
一蓮托生(事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること)
形容詞(「い」で終わる)
面はゆい(きまりが悪い。てれくさい)
覚束ない(物事の成り行きが疑わしい)
※:執筆者の独断と偏見が含まれます。
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