
学園祭×図書館の密室×二重密室
アニメ化してほしいライトノベル・小説第1位!(アニメ!アニメ!2025年上半期)
最も熱いラノベミステリ第三弾!
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◆登場人物



【目次】
序章 宝と不死者の学園祭
一章 七百万ドルの乱流星
二章 図書館の密室
三章 隠し部屋の二重密室①
四章 隠し部屋の二重密室②
五章 宮川愛奪還戦
六章 君への挑戦状
終章 君のための挑戦
番外編
【感情トリガー】
序章 宝と不死者の学園祭
一章 七百万ドルの乱流星
└二度の敗北【仮】🤔
(モシカシテ)
二章 図書館の密室
├鎌にかかる【嘲】😆(ハハ)
├リンゴアメ【萌】😍(カワイイ)
├真っ白な本【訝/慮】🤨🤔(ハ?/コウシタラ)
├ドミノ倒し【解】🧐(ナルホド)
└網船のママ【訝】🤨(ハ?)
三章 隠し部屋の二重密室①
├地下室の閂【謎】🤔(ナゾ)
├密室の攻略【慮】🤔(コウシタラ)
└晴麻の葛藤【訝】🤨(ハ?)
四章 隠し部屋の二重密室②
├晴麻の用事【蟠】😖(キニナル)
├鎹と人の腕【謎】🤔(ナゾ)
├男の爪の粒【推】🤔(マテヨ…)
└鎹にはまる【否】🤔(ン~)
五章 宮川愛奪還戦
└秘策の思案【蟠】😖(キニナル)
六章 君への挑戦状
終章 君のための挑戦
番外編

二度の敗北【仮】🤔
(モシカシテ)
賭け馬の勝利に一縷の希を託す人たちで喧騒とした競馬場。
天内と冷堂は、カルバンの父親が仕事に使うここのVIPルームに招待されていた。
そこに駿河組の若い舎弟頭が現れ、カルバンの父に大金を賭けた勝負を吹っ掛けてきた。
十億円というスケールの大きさに天内たちは驚く。
互いにレース場の馬を指定し、順位が上なら勝利という単純な勝負。
この会食に参加していた一番の賓客——農林水産大臣の葉茂が興じたため、カルバンの父は、その勝負を断ることができなかった。
若い舎弟頭——鋸切という男は、一番有利な馬を先に選択させる余裕を見せていた。
結果、鋸切が指名した馬が勝利した。
次は二十億でどうかと彼は煽り、高校生のセーラー服を着た葉茂がさらに興じる。
カルバンの父は、馬の調子を直接目で確かめ、慎重に挑んだ。
結果、またも惨敗。
この試合を共に観戦していた天内、冷堂、カルバンも怪訝に感じていた。
イカサマの可能性がありそうだと。
【仮説】
もちろん、鋸切はイカサマをしている。
二試合とも鋸切はポケットに両手を突っ込んで観戦していた。
おそらく、葉茂にも提供していた謎のカードが関係している。
彼女は云っていた。WEB会議でイヤホンなしでも音が大きく聞こえて便利だと。
鋸切はポケットにそのカードを仕込んでおり、カルバンの父が指名する馬の名前を離れた協力者に聞かせていたのだろう。
本書の登場人物紹介で、すでに駿河組の構成員の一人が異能力者であると判明している。
そいつが馬に影響を与え、順位をコントールしていたと思われる。
八百長の可能性もあるが、カルバンが現実的でないと云っていたので、その説は却下。

放課後、旧校舎三階にある図書室——文学研究会で使ってる部屋——で天内と冷堂、宮川が集まっていた。
十七時くらいで宮川が先に帰宅し、入れ違いで彼女の親友である芦原が部室に現れた。
小柄なギャルだが勘の鋭いところがあり、天内と冷堂の雰囲気を悟って「邪魔だった?」と訊いてくる。今からイチャイチャすとこだったり……と鎌をかけてきて。
すかさず冷堂が否定した。
芦原は更に鎌をかけてくる。人気のない場所をいいことにチュッチュしようとしてたり……と。
冷堂は動揺を隠せていなかった。
チュッチュという言葉に顔を赤く染め、「しません! こんなところで!」
いやいや冷堂、と彼女の隣に座っていた天内が心の中でツッコむ。
それだと他の場所ではチュッチュしてるような言い方になってるぞ、と。
実際、この二人はタイムリープをするのに何十回もキスをしている。なのに周囲には気付かれたくないという共通の羞恥心と、うっかり関係性を漏らしてしまう冷堂の動揺、それに対する天内の反応が滑稽で笑える。

十二月九日。学園祭が始まった構内は、すでに生徒たちや一般来校客たちで賑わっている。
二年A組のクラスは展示のため、天内と冷堂は校舎の外に出て出店が並ぶフードコーナーを次々と回っていた。
その度に食べのもを購入していた冷堂の両手は、まだ食べきれてないイカ焼きや焼きトウモロコシなどで塞がっている。
小柄なのに大食いで健啖家な彼女にせっかくだしと勧められ、天内はリンゴ飴を購入した。
お祭りでしか食べる機会のないリンゴ飴をバリバリ噛み砕きながら食べている天内。
そんな彼の隣で冷堂は、それを羨ましそうに見ている。まだ両手に食べ物を持っているというのに。
冷堂の視線に気づき、天内は彼女の分も買うかと訊ねた。
これ以上持ちきれなかった冷堂は上目遣いをしながら、恥ずかしそうに言った。
「晴麻くんのを一口もらえませんか」
まるでご主人様に可愛さアピールでオヤツをねだるような愛犬を想起させるし、目的語が省略されていると下ネタにも……。
天内のにかぶりつこうする冷堂のイラストも素晴らしい。

学園祭の催しで謎解きゲームに参加していた天内とギャルの芦原。
タイトルは『図書館の密室殺人』
ルール
・現場は扉と窓が内側から施錠された密室
・その部屋の中で死体が発見されている
・プレイヤーは窓を割って入室したという設定
・犯人や殺害の動機、密室を作った理由は考えなくていい
・どのように密室を作りだしかを推理すること
・物を破壊しないこと
手がかりになりそうなところ
・部屋の中は四方を本棚に囲まれた空間になってる
・床にはそこら中に本が散らばってる
・うずたかく積み重なった本もある
・部屋の中央に死体を象った白線と血を模した液体がある
・扉の鍵はサムターン式で、つまみを回して施錠するもの
・窓はクレセント錠で特に変わったところはない
・一見バラバラに落ちてる本だが、ドミノの形になってる
・階段状に積み重なった本は、本棚の上にまで達している
・本棚の上にもドミノの形で本が倒れてる
・本棚の上からドミノを始めると扉の方まで続く
・扉の傍に落ちている本の表紙だけが真っ白
現在、謎解きゲームの初心者——芦原は、隠し通路がないかを探している。
天内はドミノの形になって倒れていた本と、扉近くに落ちてた白い表紙の本に気づいた。
その本の中を見たとき、天内は密室トリックを理解してしまったらしい。
???
本の中に何を見たのかまでは教えてくれなかった。
ここで一旦止まり、慮ってみよう。
………………
………………
よし、これならどうだろうか。
まず、扉の傍に落ちてた本に長い糸を貼り付ける。おそらく本を捲った中に貼り付けたのかも。
その糸の先端は扉のつまみ部分に貼り付ける。あとでこの糸を回収できるよう、さらに長い糸で間に結び、扉の隙間を通す。
今度はドミノを開始するための最初に倒す本の下に、薄いコースターを置いておく。それを長い糸で引っ張れるよう貼り付け、反対側の方は扉の隙間を通す。
あとは部屋を出て、扉を慎重に閉める。ちょうどサムターンの部分と白い本の部分の糸が張るように。
そしてコースターに貼り付けた糸を外から引っ張ればドミノが始まり、最後の白い本が倒れて縦になっていたサムターンが横に引っ張られ、鍵が閉まる。後から二本の糸を回収すれば、図書室の密室は完成する。
おそらく白い本の中には、糸を貼り付けていたセロテープが残っていたのではないだろうか?
でも、問題はサムターンのつまみ部分に貼り付けたセロテープだ。都合よくテープも剥がれ、回収できれば良いのだが……。
図書館の密室トリックに気づいていた天内は、きわどいチャイナドレス姿の芦原に解かせようとそれとなくヒントを教え、彼女はその期待に応えてみせた。
芦原は、ここで撮ってもらった天内との記念写真を網船至に自慢しようと云った。
網船は前回の校舎内で起きた密室殺人事件の第一発見者であり、天内と同じクラスの美青年である。
二人は恋人ってわけではなさそうだが、まるで旧知の仲みたいな関係に天内は訝っていた。
そして、彼女と別れるまえに彼は訊いた。
芦原は言葉を濁したが、ふっと笑うとこう云ったのだ。
「あーし、至のママだから」
お茶を濁される答えに天内は混乱する。
比喩のつもりなのか判然としない。
見た目は高校生の女の子なのに四八歳の農林水産大臣もいるくらいだし、芦原もそれと同じ類いで本当に母親って可能性もある。
天内はそれ以上追求はしなかった。

芦原と別れたあと、天内は冷堂が待つ二年B組に戻った。
しかし、冷堂はすでに教室を離れていたようで、天内は彼女を探すことにした。
時刻は十七時を過ぎたが、冷堂はどこにも見当たらない。
教室で鉢合わせた湯之宮刑事からの情報で、教頭先生も行方不明になっていたことが判明した。
おそらく、教頭が言っていたお宝と関係しているのではないか? 学園祭のときだけ入れる部屋が存在し、五十億の値打ちがあるお宝がそこに眠っているという、俄かに信じがたい伝説。
学園祭に現れた駿河組の連中が必死に探していたようだし、もしかしたら冷堂も巻き込まれてしまったのかもしれない。
天内は学園祭のときにしか鳴らない銅鑼の打音の正体を辿り、そこから推測して旧校舎の隠し通路を発見した。
何もない四畳ほどの地下室に降りると、さらに鉄製の扉を発見する。
その奥にいるだろう人物の唸り声を聞くと、天内はハンマーを持ってきて無理やり扉を押し入った。
血まみれの冷堂がそこに居た。口に猿轡を嵌められ、手足を縄で拘束された状態で。
どうやら冷堂も天内と同じ推測からこの隠し部屋を見つけたらしく、赤い宝石のお宝もそこにあったらしい。
しかし、背後から襲われ、お宝も奪われたみたいだ。犯人の顔も見ていない。
天内は現場の状況に頭を悩ます。
冷堂を襲った犯人は彼女を拘束してからこの部屋出たようだが、扉は内側から木製の閂が掛けられていた。他に出られるような場所はどこにもない。つまり密室。
いったい、犯人はどうやって外に出たのだろうか?
天内は密室となっていた地下室の部屋を調べた。
手がかり
・扉の周辺に血が飛び散っている
・扉にも血が付いてて床にまで垂れていた
・木の棒状の閂にも血が付いている
・鎹に通すと閂との間に一センチほどの隙間がある
・閂の一方の端に釘が刺さってていたが、天内の破壊で今は抜けている
・同じく扉の脇にも釘が刺さっていた穴があった。壁に閂を固定していたと考えられる
・冷堂が倒れていた場所には大量の出血の跡ある。後頭部を強く殴っただけでこれほど出血するかは疑問が残る
・冷堂の制服は乱れてないが、右袖が血で染まってた
一方の端を壁に固定した閂を回転させれば鎹に掛けられそう。
倉庫内から見て扉の左側の壁に、閂の端を釘で固定する。閂を回して縦向きにし、扉を少し開けて閂が倒れないようにする。
あとはその隙間から外に出て扉を閉めるだけ。閂が時計回りに落下し、右側の鎹に嵌まるはず。
密室はこれで再現できても大量の出血と飛び散った血痕、冷堂の右袖がまだ解らない。
もしかしたら、冷堂は殺されていたのかもしれない。
犯人は彼女が復活することも知っていたのだろうか?
ここにあったお宝を五十億で買い取るという謎の人物が犯人として考えられる。
学園祭が開催されてる高校に、見た目が高校生の姿だった四八歳の農林水産大臣——葉茂なら容易に潜入できそうだ。
彼女なら五十億という大金も出せそうだし。嘘をつけなくさせるお宝を手にしたのなら、異能者の発見にも利用できる。
まだ地下室にいる天内は、冷堂に確認した。
彼女は異能者を匂いで嗅ぎ分けられる。どうやら犯人は普通の人間。異能者ではないことが判った。
しかし、この学園祭に来ていた中で他の異能者を感知したという。
天内、冷堂、メイドの三鷹の他に、あと二人混じっていると。
神妙な面持ちとなり、天内は云った。
「……もし俺が考えていることが本当だったとしたら、この密室は……解かない方が良いかもしれない……」
異能者を標的にしていた律音刑事や行方不明の教頭の捜査を打ち切った警察がいたように、この密室の謎を解くと冷堂が不死身の異能者だとバレてしまう虞があるからだろうか?
異能者を駆逐しようとする組織に狙われる可能性が。
冷堂が拘束されていた地下室の密室を解くことなく、天内の意向でタイムリープすることとなった。
数時間前に戻り、中華風喫茶をやってる二年B組の教室で二人の意識が覚醒する。
天内はこの事件について何かわかっている感じだが、冷堂の方は犯人も密室の謎も解けていない。
彼女は憶測で犯人は駿河組の連中だと見当をつけた。
しかし、天内はそれを否定した。
やはり、彼は犯人の正体もわかっていそうだ。
だが、冷堂が訊ねても天内は答えない。
彼はどうしてもやらなければならないことがあると言って、一旦、冷堂の下から去っていった。
あとで合流する約束はしてるが、なぜトリックを解かない方がいいのか、なぜ犯人の正体も教えてくれないのか、今の冷堂は知る由もない。

前回の時間軸では、冷堂が隠し地下室の倉庫に閉じ込められていた。
天内は現場で何かに気づき、その密室のからくりを明かすことなく冷堂と数時間前にタイムリープした。
そして一番重要な用事を済ませてから冷堂と合流し、再び旧校舎の隠し部屋へと突き進む。
今回はこの地下室に天内たちが一番手で入ってくものだと思っていたが、誰かが先に出入りした痕跡が確認できた。カーペットの埃が一部被っていない。誰かが最近捲ったという証拠。
二人は警戒しながら地下室の倉庫前まで進む。
恐る恐る扉を開けようとするが、なぜか開かなかった。
また内側から閂で施錠されているということなのか?
しかし、前回とちがい、施錠の締まりが緩い。ガクガク扉を動かせる。
天内の膂力で押し開けた。何かが曲がる厭な感覚と同時に。
倉庫の様子を見ると、扉の近くで頭から血を流した男が倒れていた。駿河組の構成員に間違いない。
すでに彼は殺されていた。
天内は男の左腕に注目した。
ぐにゃりと腕が歪に変形している。
どうやら犯人は閂の代わりに彼の腕を鎹に嵌めていたようだ。
なぜ、ここで駿河組の構成員が殺されていたのか?
逃げた犯人は、なぜ密室に見せかけようとするのか?
二週目は手口を変えていた。なぜ閂の代わりに人の腕を使ったのか?
一週目と二週目の犯人は同一人物なのだろうか?
地下室の倉庫で男の遺体を発見した天内と冷堂は、現場の様子から密室のトリックをすでに頭の中で解いている模様。
手がかりとなるのは、男の右手に強く縛られていた縄。その先端はどこにも繋がっておらず、なぜか焦げていた。強く擦れた跡と思われる。
そして倉庫の内側から見たときの扉の様子。左上に釘が刺さっている。縄を引っ掛けるためにだろうか? ちなみに倉庫の中から見て扉が開くのは右側。内開きに。男は扉に背を向ける形で磔状態にされていたのだ。
また、ぐにゃりと折れていた男の左腕。天内が強引に扉を押し開けたためにそうなったわけだが、つまり、男の左腕を右壁側の鎹に通さなければ施錠したことにならない。
これも閂と同じように糸などで再現できそうだが、右手を縛る理由と釘を使うトリックが解らない。
右腕は最初から反対側の鎹に通しておき、あとは左腕を鎹に通せるよう糸で引っ張ればいいのでは?
そんなことを考えていたら、冷堂が新たな手がかりを発見した。
亡くなった構成員の男の爪——縄が巻き付いていた右手の方——に、キラキラした粒が付着していると。
まてよ……、前回の時間軸では生徒会長の左腕にハートのタトゥーシールが貼られていた。キラキラするラメ付きのを。
また、生徒会長はジャージの袖を肩まで捲っていた姿が何度も見かけられたが、今回、天内が教室の窓から目撃した十三時以降の生徒会長は、長袖のジャージ姿だった。裾を捲ってるという表現がなかった。
これは構成員が付けた傷跡を隠しているのではないか?
三年の生徒会長——加賀峰弥生、彼女が構成員の男を殺害したというのか?
天内は目の前の犯人に密室の解明を告げた。
扉の左上に刺さってた釘は、やはり縄を引っ掛けて遺体の右腕を持ち上げるためだった。
縄の先端の焦げは擦れてできたものではなく、燃やしたため。
燃えた縄が釘のところまで達し、支え切れなくなった右腕が落ちて鎹に嵌まったのだと云う。
つまり、鎹の上部は空いているタイプだった。
いやいや、そんな説明はなかったぞ。穴に通すものだとばかり思っていた。
それに釘に引っ掛けた縄の先端はどうなっていたのだろう? 何かで固定するか、釘にも巻き付けないと腕の重みで持ち上げることはできないはず。
でも、説明不足で書かれていない。
左腕の方も図解を見るかぎり、やはり先端を固定しなければ鎹から外れてしまうと思うのだが……。
秘策の思案【蟠】😖(キニナル)
愛車であるエリミネーターで敵のアジトに駆けつけた天内は、拉致された宮川の救出を阻む駿河組構成員の異能に苦戦していた。
遠距離からでもランダムで体の部位に打撃を与えられる能力で、すでに天内はボコボコ状態。
だが、冷堂から受け取っていた改造モデルガンと手持ちの木刀でなんとか制圧できた。
アジトの奥に連れ去られた宮川と冷堂を助け出そうと痛みに堪え、口に付いてる自分の血を拭う。そして、考えた。
さすがにこのまま一人で突っ込んでも、奥に控える大勢の構成員を相手にすることはできない。だが……
「…………そうだ、あれを使えば……!」
あれとは何を指しているのか?
【刺激された感情の種類:10種】
思考🤔:★★★★★★★★★★★
否=諭す言葉に納得できない(1)
解=不可解が解明される(1)
訝=疑問を抱かせる言動や描写(3)
慮=問題の打開策を考察(2)
謎=不可解な問題が提起される(2)
推=事件の謎を解く手がかりを得る(1)
仮=知り得た情報からある仮説が立つ(1)
不幸😫:★★
蟠=中途半端でまだ未解決(2)
攻撃👊:★
嘲=誤解が生む滑稽さ(1)
乗気🤩:★
萌=初々しく感じる仕草(1)
全体を通してのプロット
【舞台設定】
学園祭まで一ヶ月を切っていたなか、天内は教頭先生から青崎高校のお宝の噂を耳にする。それは、学園祭の日だけに入れる場所にあると。
天内と冷堂は、同じ文学研究会のカルバンに誘われ、彼の父親が仕事にしてる競馬場に招待されていた。
VIPルームに参加する農林水産大臣の葉茂が見届けるなか、呉院組の組長と駿河組の舎弟頭による大金を賭けた勝負が始まる。
駿河組のイカサマを疑った天内は、冷堂とタイムリープして阻止に臨む。
賭けに大損した駿河組の舎弟頭が、青崎高校のお宝——五十億の値打ちがあるもの——に目をつける。
学園祭当日、駿河組の連中がお宝探しに、湯之宮刑事が仕事で来校する。
天内は芦原伊織に誘われ、他クラスが出す催しの密室謎解きゲームに挑む。
【問題提起】
天内と芦原が密室謎解きゲームを終えた後、なぜか冷堂が姿を消してしまう。
【問題拡張】
教頭先生も行方不明になっていたことが判明する。
密室で閉じ込められていた冷堂を発見する。お宝も奪われている。
時間を遡ると今度は別の人物を密室で見つける。犯人は冷堂を襲った人物とは別で、またもお宝が奪われている。
【一件落着】
地下室の密室殺人の犯人に天内が論告する。
【試練の時】
宮川愛が拉致されてしまう。
【一件落着】
宮川愛の救出。
天内が隠している密室事件の謎を冷堂が解き明かす。
読了した感想
◆今回もミステリーが多くて楽しかった!
競馬ギャンブルで必ず敵が勝ってしまう謎。
学園祭の伝説の謎。
図書館の密室殺人の謎。
網船至と芦原伊織の親しい関係の謎。
地下室の二重密室の謎。
裏で異能者を排除しようとする警察関係者の謎。
宮川愛の想い人は誰なのかという謎。
カルバンの父親と湯之宮刑事のつながりの謎。
やっぱりミステリーがあると、その答えが気になりますよね。
◆イチャイチャ度が増し増しになっている!
天内晴麻と冷堂紅葉のラブコメ要素が一巻、二巻よりも増えているような気がします。タイムリープする回数は減っているのに。
そりゃあ、何十回もキスをしていれば恋が芽生えてしまいますよね。
冷堂の行動がどんどん大胆になってきていることに驚きました。
丈の短すぎるチャイナドレス姿もイラストで披露してくれたし、学校一のお宝を持った宮川愛のコスプレ姿も素晴らしい!
◆次巻への伏線キャラか?!
またラノベっぽく奇を衒ったキャラが登場しましたね〜。
初音ミクみたいな髪色、髪型をした女子高生姿の葉茂了子。
農林水産大臣を務めており、その年齢なんと四十八歳。
喋り口調が独特で、語尾に『バモ』を付ける癖があります。
今回の黒幕だと勝手に予測しておりましたが、登場したのは序盤の賭博シーンしのみ。
ですが、ちゃんとイラストまで用意されているということは次回も天内たちに関わってくるのでは?
◆一応事件は解決したけどスッキリはしない
地下室の密室トリックの解明がちょっと納得いきませんでしたね。
ちゃんと図解のイラストも添えられているのですが、説明不足が否めません。
天内も釈然としていなかったように、冷堂を襲った犯人の動機も違和感があります。
地下室にあった赤い宝石や大麻の袋も所持者が不明となっていたし、謎が謎のまま。
この辺の謎は次巻に繋がっていきそうですね。冷堂の父親の密室事件にも関わってきそうです。
◆アニメ化してほしい!
ミステリーにラブコメ、サスペンスにアクション、異能バトルとエンターテイメント性が抜群の作品だと思います。
今回もラストは敵とカーチェイスしてましたし、視えない攻撃をしてくる異能者に苦戦する天内、駿河組に一人でカチコミにきた意外な人物の暴れっぷり、描写はされてなかったけど湯之宮刑事も戦っていたようです。
異能を利用した密室ミステリーはまだ見かけたことがないので、ぜひアニメで見てみたい!
『不死探偵・冷堂紅葉 03.君への挑戦状』
零 雫(著)
美和野 らぐ (イラスト)
SBクリエイティブ
2025年8月9日発売
全355ページ




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