前半のストーリー
【小説版登場!】映画『ゴジラ-1.0』の小説版が登場。焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
UNEXT
負戦で家も家族も失った元特攻の敷島。
男は赤子を抱く家無しの典子と出遇う。
仮小屋に居候する二人を養うため、
危険な機雷掃海作業に勤しむのだが……。
◆登場人物
敷島浩一……元特攻隊のパイロット
典子……敷島の自宅に居候する若い女性
秋子……典子が請け負った孤児の赤子
橘宗作……筑波海軍航空隊の整備士
野田健治……元海軍技術士官
『小説版 ゴジラ-1.0』
山崎貴(著)
集英社
2023年11月8日発売
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詳しくは——
感情トリガーとあらすじ、場面
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【感情のトリガー↓】0~122P(スマホ)
①典子と邂逅【呆・呆・偉・恩】
②暴神の襲来【茫・切・緊・呆・涙】
【トリガーの内訳】
①典子と邂逅(罪悪感に苛む敷島が生きる目的と出遇う)
├襲う呉爾羅【呆】(ッ⁉︎——)
├女のコソ泥【呆】(ッ⁉︎——)
├一枚の毛布【偉】(エライ)
└辛辣な隣人【恩】(ヤサシイ)
②暴神の襲来(巨大化したゴジラが艦艇を襲う)
├ゴジラ誕生【茫】(????)
├居座る者達【切】(セツナイ)
├来る前触れ【緊】(ハラハラ)
├顔面の再生【呆】(ッ⁉︎——)
└心臓の鼓動【涙】(ウルウル)
【刺激された感情の種類:7種】
幸福☺️:★
涙=力及ばない悔しさと慈愛を知る(1)
賛美🥳:★★
恩=情けを頂いたと感づる(1)
偉=道徳的な行為の選択・親切(1)
驚度😳:★★★★
茫=不可解な現象を目撃する(1)
呆=突然で呆気にとられる(3)
不幸😫:★
切=救ってあげれない心苦しさ(1)
恐怖😣:★
緊=不安への緊迫感(1)
①典子と邂逅【呆・呆・偉・恩】
あらすじ——
1945年夏。
無駄死にを避けるために不時着した敷島は、
海軍航空隊の仲間と合流する。
その大戸島に体高15メートル程の——
地元では『呉爾羅』と呼ばれる生物が現れる。
その巨大な呉爾羅が基地を襲い、惨状と化す。
日本が無条件降伏を宣言した半年後、
生き残った敷島は荒地と化した実家に帰還する。
家族も生家も失い、隣家から責任を非難され、
敷島は罪悪感を引き摺って生きていく。
食糧を買いに闇市へ出かけた敷島は、
コソ泥していたうら若い女と出遇い、
なぜか小さな赤ん坊を託される。
その帰り道でふたたび女と再会し、
赤子を返すや、敷島の小屋まで付いてくる。
住むとこを失くした女——典子は、
赤子の明子と共に敷島の家に居候する。
❶襲う呉爾羅【呆】
戦争をやり過ごそうと島に留まっていた矢先、
体高15メートルほどの巨大な呉爾羅が、
突つと出現し、整備兵たちに猛威を振るう場面。
1945年夏——
不時着基地のある大戸島。
次々と撃ち込まれるライフル弾に、呉爾羅は地響きが起こるほどの声で吠えた。そして驚くほどのスピードで塹壕に向かってきた。
《前掲書、 P.27~28》※スマホで閲覧
「出ろ! ここから出ろ!」
橘の怒号に我に返った兵士達が飛び出すと同時に、呉爾羅の足が塹壕を踏み抜いた。
そこで折れて跳ねた木材が橘の足を襲った。
片足を引きずりながらそこを離れようと必死にもがく橘を、若年兵の一人が後ろから支えて引っ張った。
「橘さん、だいじょう…」
その声がくぐもった悲鳴に変わると、その若年兵は空中に舞い上がるように引き上げられた。
呉爾羅の顎に捕らえられ、放り投げられたのだ。
——ッ!?——
ティラノサウルスで体高6メートルだから、
呉爾羅は、その二倍以上もあるのか……。
いかに巨大なのかが分かるね。
そんなのにパクッと顎で捕まれば、
瞬時にグチャっと潰されそう。
いったい、呉爾羅とはなんなのか?
そこがまだ謎で気になるとこ。
❷女のコソ泥【呆】
敗戦後、島から帰還した敷島は、
生家だった焼け野原にバラックを建て、
一人、虚しく生きていた。
自分が空腹であることに気づき、
敷島は、闇市に足を運ぶ。
そこで一人の女が男達に追われていた。
その女が盗みを働いたようだ。
こちらに向かって来る若い女の道先で、
敷島が通せんぼした場面である。
その時、遠くの雑踏の中で「このこそ泥が」という声が上がった。闇市で一日に何度も上がるありふれた怒号だ。
《前掲書、 P.39~40》
しかしその怒号は次第に敷島のいる闇市の隅に向かって突き進んできた。何か大荷物を抱えた若い女が、雑踏をかき分けながら何人かの屈強な男に追われている。
敷島は反射的に女の前に通せんぼをしてしまった。特に何か思いがあったわけではない。何か人の役に立ちたいという本能的な思いがあったのかもしれない。
ぎょっと目を丸くして敷島を見たその女は、あろうことか、自分の荷物を敷島に押しつけると言った。
「お願い!」
そして女は敷島の手をすり抜けると、さらに先に逃げていった。
——ッ!?——
え、まさか預けられるなんて。
大荷物なんでしょ?
赤の他人に預ける?
いったい、何を盗んだんでしょう?
食べ物、調理器具、トイレットペーパー、
着る服……とかかな。
❸一枚の毛布【偉】
突然、女から赤ん坊を渡された敷島は、
帰路の道中で再びうら若い女と出会した。
赤ん坊を女に返すと、
なぜか、仮小屋の自宅まで付いてくる。
赤ん坊の食事を済ませたら帰らせるはずが、
女は、赤子と共にすやすやと眠っていた。
起こして家から追い出そうとした敷島が、
翻意した行動をみせた場面である。
敷島の仮小屋。
典子の両親も空襲の犠牲者なのだろう。そう思いながら敷島は、位牌の隣に置かれている油紙に包まれた写真を見た。
《前掲書、 P.49~50》
位牌と並べて置かれているそれは、相変わらず敷島に重い後悔を迫るようにそこにあった。
敷島が、写真を見ることに耐えきれなくなって、視線を典子と赤ん坊に戻すと二人は丸まってバラックの隅ですでに寝息を立てていた。
「ああ、もう、君!」
典子をたたき起こそうと一度は立ち上がった敷島だったが、その幼子のような安心しきった寝顔に動きを止めた。そして仕方なく一枚しかない毛布を掛けてあげるのだった。
——えらい。
うら若い女の典子は、
良心のある人物を見抜く才がおありのようだ。
だから赤ん坊を一旦あずけ、
男のバラックまで付いていき、
安堵の表情で眠ることができたのでしょう。
そりゃあ、追い出すなんてできやしない。
偽善でも、罪悪感の重荷が幾ばくか楽になる。
❹辛辣な隣人【恩】
特攻を忌避して帰還してきた敷島に、
空襲で子供を失くした隣人の女性——
澄子は遣り場のない憎しみを抱いていた。
そんな隣人の澄子がまた非難しに絡んでくる。
責務から逃げきてきた敷島が、
赤子のいる妙齢の女と暮らしていたのだから。
何様のつもりだ——と。
にべもなく辛辣な言葉を浴びせる澄子だったが、
赤子に重湯を飲ませていた典子と敷島に、
意外な優しさを見せてくれた場面である。
敷島の仮小屋の外。
「助けたつもりかも知れないけどね、それで結局育てられなくて死なすんだったら、そこで見捨てたのとなんにも変わらないからね」
《前掲書、 P.53》
そう言いながら、澄子はわずかな白米の入った袋を典子の手に握らせた。
「あんたらが食べんじゃないよ。大人は何食べたって生きていけんだからね。この米はこの子にやるんだからね」
そう言い捨てて、澄子は明子に一回だけ満面の笑みを見せてバラックを出ていった。
慌てて追いかけて深々と頭を下げる敷島と典子をあとにして、澄子は自分のバラックに入っていた。
澄子のバラックからはこれ見よがしにぼやく声が聞こえてきた。
「あーあ、とっときの白米がさ。迷惑だよホントに」
——やさしい。
ツンデレ感にやられますね。
大人には冷たいけど、
赤ん坊には無条件の愛を魅せるそんなとこ。
澄子の内にある母性的な優しさが窺えます。
②暴神の襲来【茫・切・緊・呆・涙】
あらすじ——
1946年年3月、
居候することになった典子達を養うため、
敷島は機雷掃海の職務に就く。
1946年夏、
環礁で原爆実験が行われ、
近くにいた呉爾羅が被害を被る。
1947年5月、
海進丸の航行に出ていた敷島らは、
呉爾羅の足止めとして駆り出されるが、
更に巨大化していたゴジラの猛威に、
為す術もない。
病院で目覚めた敷島は自宅に戻り、
典子の追及に自分の本心を吐き出す。
❶ゴジラ誕生【茫】
米国に敗戦してから一年後、
環状に広がった珊瑚礁で、ある実験が行われた。
太陽に比するエネルギーを生みだす原爆実験。
凄まじい爆発を起こしたこの近くには、
島の兵士たちを屠ったあの呉爾羅がいた。
もともと巨大だったあの怪獣が、
放射性物質による影響で変貌する場面である。
1946年夏——。
南太平洋の美しい環礁。
呉爾羅の再生能力をもってしても、元の姿を取り戻すことはできなかった。体表の奥深くまで紛れ込んだ放射性物質は表皮の細胞にエラーに次ぐエラーを起こし、その見た目はゴツゴツとした岩のような様相に様変わりしていった。急激に成長していった背びれは雪の結晶のようにあらゆる方向に枝を伸ばしていった。それは層をなし、まるで何十年も海底で生き続けてきた牡蠣殻の様な姿に変わった。
《前掲書、 P.73》
すでに大きかった体は暴走したかのようにぐんぐんと巨大化し、それは以前の姿を遙かにしのぐ巨体と化していった。「ゴジラ」誕生の瞬間であった。
——????
奇跡の瞬間を垣間見たかのような描写が凄い。
進化すると、名前もカタカナに変わりました。
馴染みのある『ゴジラ』に。
❷居座る者達【切】
敷島が幼子を連れる典子と暮らすようになり、
二年という月日が経ったころだった。
危険な機雷を処理する仕事の稼ぎで、
家を改築し、その祝いで同僚を招き、
幸せなひと時を過ごしていたとき——
「とうちゃん」と呼ぶ二歳の明子に、
敷島は悲しい発言をしてしまう。
同僚に窘められるも、
意固地をつらぬく敷島の言動を、
典子が聞いていた場面である。
敷島の改築した家。
「とうちゃん」
《前掲書、 P.78~80》
その呼びかけに敷島が一瞬戸惑ったような顔になった。そしてすぐに残酷に言い放った。
「明子、言ったろう。俺はお前の父ちゃんじゃないぞ」
(中略)
秋津が明子との約束を果たすべく、説得にかかった。
「お前、親子共々縁あってこうして引き取ったんだからさ、この際覚悟決めろ覚悟」
おどけた水島が両手で自分を抱きしめて、声色を使った。
「幸せにしてぇ〜」
──幸せ──
その言葉に敷島は過剰に反応してしまった。
「黙れ! そういうのは良いんだよ」
普段穏やかな敷島の怒号に、場の空気が一瞬で凍り付いた。気まずい空気の中、秋津が吐き捨てるようにぼやいた。
「なんでぇ」
そのやりとりを洗い物をしていた典子は、背中を向けながら聞いているのだった。
——せつない。
二年も一緒に暮らしてきたというのに、
この先のことは考えなかったのだろうか?
典子もバカじゃない。
どうでもいい男と寝食を共にしないだろう。
なのに、どうして覚悟を決められない?
惧れているのか?
自分は卑怯な手段で生き残った罪人だから、
女、子供を幸せにする自信がない、と。
それとも罪悪感が足枷となっているのか?
自分が幸せになるなんて赦されない、と。
その両方を抱えているのかもしれない。
だけど、きっと後悔するだろう。
典子と二歳児の秋子がいなくなったら。
❸来る前触れ【緊】
小笠原諸島近海で機雷の改修をしていた敷島。
彼が乗る新生丸は、“ヤツ”の足止めに臨む。
放射性物質で更に巨大化したゴジラのだ。
対峙するのは大戸島以来になる。
ふたたび恐怖が敷島に甦った。
そして、ついに奴の気配を捉えた場面である。
敷島は座っていた場所から対面の船縁に向かって駆けると、海面を指さした。
《前掲書、 P.96~97》
「深海魚が……」
その言葉を待っていたかのように、急激な水圧変化に耐えきれなかった深海魚が胃を外に飛び出させながら次々と海面に浮かび始めた。
中には眼球を醜く飛び出させた個体もあった。
それは大戸島や輸送船の周りで見たものとは比べものにならない個体数で、浮かんだ海面を覆い尽くさんばかりの勢いで増えていった。
「これですか?」
「……来ます!」
敷島は鐘を鳴らすと大声で叫んだ。
「警戒態勢! 呉爾羅です。呉爾羅が来ます」
——ハラハラ。
最初の呉爾羅の恐怖が残っているから、
つい緊張が疾ってしまう。
このシリアスな魅せ方がたまんないね。
茶番さを感じさせないから、
物語に入り込みやすい。
❹顔面の再生【呆】
今まさに、新生丸は危機に迫られている。
船尾の後ろからゴジラが襲っていたのだ。
船員たちが機雷を海に流し、
ゴジラの前で起爆させた。
が、神に比する怪獣にはまるで歯が立たない。
次の作戦は機雷を口の中で起爆させる方法だ。
しかし、ゴジラの鋭い歯が同線を切断し、
機雷を遠隔で起爆することができない。
船員たちは、ついに死を覚悟した。
そんな時、意を決した敷島が大声を上げる。
ゴジラの口の中に残っている機雷を目掛け、
機銃の連射を放っていく。
それが機雷にヒットし、大爆発を起こす。
顔面を半分も失い、ゴジラは海面に浮上した。
巨大な化け物を斃したと思いたかったが、
ゴジラが驚異の再生を始めた場面である。
どんどん沈んでいく新生丸にしがみつく格好で、皆が水煙の中からゴジラが現れるのを待った。
《前掲書、 P.109~110》
今の攻撃でゴジラにダメージを与えられていなければ、まず新生丸のメンバーは助からない。
水煙が去ったあと、そこには顔の半分を吹き飛ばされたゴジラの体が力なく浮かんでいた。
「やったのか?」
秋津の問いに野田が答えた。
「倒せたかも知れません」
しかしその直後、ゴジラの驚異的な再生能力が発動した。
目に見えるほどのスピードで、破壊された顔が再生されていった。
——ッ!?——
そんな瞬時に再生するとは……。
どうやって斃すんだろうね?
創を負わせてもすぐ再生してしまうなら、
液体窒素で凍らせるとか??
❺心臓の鼓動【涙】
巨大なゴジラを前に死を感じた敷島は、
奇跡的に助かり、病院で目覚めた。
心配して駆けつけた典子が彼を自宅に送り、
敷島の抱える隠し事を追及する。
逃げ場のない状況で敷島は語った。
自分は生きるに値しない人間なのだと。
自暴自棄になっている敷島。
そんな彼に、典子が希望をみせる場面である。
敷島の自宅。
「そもそも俺は生きてるんですかね」
《前掲書、 P.121~122》
その目の血管は浮き上がり、異様な光をギラつかせながら、敷島は吐き出すように叫び始めた。
「俺はもうとっくにあの島で死んで……朽ち果てて……典子さんや明子はその屍が見ている夢なんじゃないんですかね」
典子は意を決すると、敷島の頭をしっかりとかき抱いた。
そして自分の鼓動を聞かせた。
その音に敷島ははっと我に返った。
「生きてるよ。浩さんは生きてる。わかるでしょ」
敷島は崩れ落ちるように典子の背中に腕を回すと、赤子のように嗚咽し始めた。
——ウルウル。
小説でも涙腺が熱くなる。
ずるくて臆病で弱く無力な自分に対し、
赦しと慈しみを魅せる典子の存在……。
全知全能の神様を信じてはいないけど、
女神は現実にいるんじゃないかと錯覚するね。
感想(前半)
◆物語に惹き込まれる
これ、山崎貴監督が書いてるんですよね?
小説が引き締まってて読みやすいですし、
神視点で描かれている物語なのに、
ガンガン感情が刺激されます。
なんと多才な方なのでしょう。
おそらく、分かっていますね。
読み手にどんな感情を抱かせたいのか、
狙って描写している感が伝わります。
映画がヒットする訳も頷けますわ。
◆感情移入がしやすい!
呉爾羅に迫られる恐怖。
仲間を見捨てた裏切り者への憎しみ。
自分のせいで仲間を死なせてしまった罪悪感。
「とうちゃん」と呼べれない明子の悲しさ。
2年も敷島の家に居候している典子の想い。
などなど、小説が上手いから、
なんとなく人物の感情が想像できます。
後半の感情トリガー
【感情のトリガー↓】122~247P(スマホ)
①贖罪の戦い【悲・甚・喜・呆・哀・解・褒】
②暴神の鎮魂【怪・恩・蟠・喜・安・悦/怪】
【トリガーの内訳】
①贖罪の戦い(無念を晴らす希望に臨む)
├緊急の放送【悲】(ナンテコッタ!)
├ゴジラ襲来【甚】(メチャクチャ)
├一縷の望み【喜】(オー!)
├典子の本能【呆】(ッ⁉︎——)
├残された子【哀】(カワイソウニ)
├駆除する策【解】(ナルホド!)
└敷島の説得【褒】(スバラシイ)
②男達の鎮魂(ゴジラを斃す海神作戦を決行する)
├秘密の計画【怪】(ン⁉︎ ナンダロウ?)
├秋津の矜持【恩】(ヤサシイ)
├同士の説明【蟠】(キニナル)
├現る英雄達【喜】(オー!)
├特攻の激突【安】(ホッ)
└電報の希望【悦/怪】(ヨカッタ/ン⁉︎)
【刺激された感情の種類:12種】
幸福☺️:★★★★
安=不安・恐怖が解消される(1)
喜=恵まれた状況を認知する(2)
悦=困難を乗り越えた今に感謝(1)
賛美🥳:★★
褒=解決策に納得する(1)
恩=情けを頂いたと感づる(1)
驚度😳:★★
甚=凄惨な有様を目撃する(1)
呆=突然で呆気にとられる(1)
思考🤔:★
解=不可解が解明される(1)
不幸😫:★★★
蟠=中途半端でまだ未解決(1)
哀=予期した不幸に心苦しい(1)
悲=悪くなった状況を認知する(1)
恐怖😣:★★
怪=様子に違和感を覚える(2)
全体を通してのプロット
A【人物・世界観の説明】
①第二次世界大戦中の特攻隊——敷島が、
不時着した島で呉爾羅に襲われる
②日本が無条件降伏を宣言した半年後、
敷島が焼け野原になった生家に帰還する
a【物語が始まる起点・問題】
☆仮小屋で生活していた敷島が、
赤子連れの典子と出遇う
☆住むとこを失くした典子と赤子が、
敷島の家に居候する
B【発生した問題への対処】
◯居候させてる典子達を養うため、
敷島は機雷掃海の仕事をはじめる
b【問題の広がり・深刻化・窮地】
①環礁で行われた原爆実験の影響で、
呉爾羅がゴジラに突然変異する
②ゴジラの足止め任務に失敗する
③ゴジラが銀座の街を蹂躙していく
C【人物の葛藤・苦しみ】
①大切な人を失くす
②海神作戦に必要な人物を捜す
c【問題解決に向かう最後の決意】
★敷島が『震電』の操作説明を受け、
海神作戦に臨む
D【問題解決への行動】
◯勇敢な英雄達が海神作戦を決行し、
ゴジラを斃して脅威を平らげる
読了した感想
◆後に一番残るのは典子の存在感
なんだろう、自分の理想的な女性像が見える。
典子に愛されていたおかげで敷島は強くなり、
過去から未来へ目を向けるようになった。
そして、敷島も典子を愛していたことで、
死を恐れず脅威と対峙する覚悟ができてます。
愛は人を強くし、勇敢にしてくれる——
そんな哲学が感じられますね。
◆イヤミスな終わり方が次作への伏線か?
あの黒い痣が気になりますねえ。
ゴジラの熱線による残留放射能の影響か?
せっかくゴジラを斃したというのに、
スカッと晴れない終わり方です。
是非、次の作品も作って欲しいですねぇ。
G細胞と融合して生まれるビオランテとか、
僕の一番好きな敵——スペースゴジラを、
山崎監督の作品で観てみたい。
『小説版 ゴジラ-1.0』
山崎貴(著)
集英社
2023年11月8日発売
想像力を鍛えて脳内映像化マスターへ!
※:執筆者の独断と偏見が含まれます。
※:本ページの情報は2024年1月時点のものです。
最新の配信状況はU–NEXTサイトにてご確認ください。
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